文字・フォントの問題 > 相応しい文字 [科学技術論文の書き方]

科学技術論文の書き方
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文字・フォントの問題




相応しい文字

全角・半角

いくらスタイルファイルを使用してもここで述べることまでは自動化できない. 著者の重大な責任である.

和文では 半角カタカナは使用禁止 (本サイトのようなごく一部を除いて例外なし)

  • × パーソナルコンピュータ,ワークステーション
  • ◯ パーソナルコンピュータ,ワークステーション
欧文では 和文書体 (全角文字) は使用禁止 (本サイトのようなごく一部を除いて例外なし)
  • × 10ms
  • → ○ 10ms
  • × Workstation
  • → ○ Workstation

ギリシャ文字

全角で代用することはごく一部の例外を除いて極力避けよ. 書体として Symbol というギリシャ文字用フォントやtimes系でもギリシャ文字部があるのでそれを使用する.

(ブラウザによっては表示は殆ど変わらないかもしれない)

  • × αβγδεΑΒΓΔΕ (ブラウザデフォルト全角serif)
  • α β γ δ ε Α Β Γ Δ Ε (Symbol書体)

句読点

「.,」ではなく,「.,」(全角) を用いよ.

ちなみに「.,」は[左→右] 方向の横書きで用いる句読点, 「.,」は縦書きで用いる句読点とされている. 通常,技術文書は横書きであるから必然的に「.,」となる. もちろん,半角の区切り記号である "," と全角の "," は区別して使用すること. 日本語文章中に句読点として半角の " . , " があると気持ち悪い,という感性を持つようにしよう.

本論文ではXXX理論を用いて,AAAがBBBであることを示す.さらに,XXX理論を拡張してAAAがCCCてあることも示し,XXX理論の拡張性についても言及する. 本論文ではXXX理論を用いて,AAAがBBBであることを示す.さらに,XXX理論を拡張してAAAがCCCてあることも示し,XXX理論の拡張性についても言及する.

特に「アルファベット配列入力, ローマ字-漢字変換」を使用している人は, 日本語の句読点に " . , " を使ってしまいがちである. なお,筆者は「かな配列入力, かな-漢字変換」である(周りからは奇人扱いされている).

  • × これは,なんとかかんとかである. (, が半角)
  • → ○ これは,なんとかかんとかである.(,が全角)
  • × りんご,みかん,バナナは果物である.
  • → ○ りんご,みかん,バナナは果物である.
  • × Workstation,Personal Computer,X Terminal は,...
  • → ○ Workstation, Personal Computer, X Terminal は,...

(上記,違いが分からないときは,「.,」の部分をマウスでハイライト選択してみよう.)

マイナス記号など

誤解している日本人が多いので触れておく. よく言われる「マイナス記号」には二種類ある. "-" と "−" である. 正式には前者を「ハイフンマイナス記号」,後者を「マイナス記号」という. そう,普通に使われてるいるマイナス記号は実は「ハイフンマイナス記号」というのである. そして,こういう文句をよく聞く.

「"-" は数式で使うには短い(例: a-b)」
「だから全角の'-'を使えばいい(例: a-b)」

短く見えるのは当たり前である. 本来,主たる記述言語に依存しないはずの数式の中で日本語全角文字を使用する,ということが気持ち悪いと感じないのだろうか.マイナスなどの数学記号もそうだし,ギリシャ文字などを含めて,である. 下の表をよく見て欲しい. "マイナス" はおろか,長音記号,ハイフンでさえももろくに使い分けできない研究者は多い. その理由は恐らくは,パッと見は分かりにくいのと,変換IMEの特性,そして何よりも本人の自覚の欠如とこだわりの低さにある. こだわり,というものは研究者の基本資質ではないのか?

  • コンピュータ vs コンピュ-タ,コンピュ一タ
  • コンピュータ vs コンピュ-タ,コンピュ一タ (明朝指定してみた)
嘘だ!と思われるかも知れないが,この文字間違いは意外に多いのである. Google 検索とか pdf 内検索でヒットしないのでよく発覚する (!?) これらの使い分けを正しくして頂きたいものである.

似て非なる記号; マイナスもどき類
記号文字(明朝)UnicodeASCII (hex)HTML (実例)
マイナス U+2212− (−)
− (−)
ハイフンマイナス - - U+002D2D- (-)
ハイフンマイナス (全角) U+FF0D - (-)
長音記号 (全角) U+30FC ー (ー)
漢数字の1 U+4E00 一 (一)
enダッシュ記号 (全角) U+2013 – (–)
emダッシュ記号 (全角) U+2014 — (—)

本稿を不幸にして(!?)読んでしまった諸君はもう数式で "-" を使うのは気がひけるはずだ. なお,TeX の数式環境で "a-b" などとするとちゃんと正しいマイナス記号となる. また,MacOS (OS X以前より) ユーザは,Times など然るべきフォントでは [option]+"-" で正しいマイナス記号が入力できる! え,窓ではどうするのかって? そんなものは知らないので関知しない.

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