科学技術論文の書き方
表 紙
目 次
サイト運営について
  Sponsored Link  
  広告募集
  広告募集
  広告募集
  広告募集
サイト内検索

論文の構成と章建て

メインボディ

論文の章建てのうち,緒言と結言の間の章が論文本旨であり, ここではメインボディということにする. メインボディは論文の核心であり,特に論理的な組み立てに注意して記述する必要がある.

「第2章 X について」

ここでは,本論文で新たに提案する事項・発見した事項 (X と表現することにする),などの前提について,緒言で導入したことがらに対してさらに詳しく言及・説明する. 場合によっては,他の研究を引用して比較説明する必要が有るだろう.
  • 導入: X とは何か
  • 問題意識・必然性: なぜ,X の研究をするのか
  • 新規性: すでに発表されている他の方法と比較して何がどのように新しいのか
  • 優位性: すでに発表されている他の方法と比較して何がどのように優位なのか

「第3章 Y の理論的検討」

本論文で提案する事柄 (Y と表現することにする) の理論的考察,定量的検討を行う. よく,言葉でだらだらと書く学生がいるが,言葉の表現は曖昧である. 我々,自然科学を学ぶ者には「数学」という極めて usable な道具がある. 問題を定式化して数式で表すことは,必須の事項であるということを心得よ.

例)

  • × xy より大きくて z より小さい. (より大きい,より小さいが曖昧)
    → ◯  y < x < z である. (あるいは など,正確に)
さらには数式のみが数学ではない. 定理・証明スタイルで隙のない演繹を自分の言葉で表現せよ.

ここで第 3 章執筆の重要なヒントを出しておく.

全ては定義から始まる

例えば,
(to be written)

「第4章 実験と考察」

実験の項では,実験方法,実験結果,考察を書く. ここでプログラムや詳細なアルゴリズムを書く必要はない. しかし,専門家が見れば,同じ実験ができ(追実験),同じ結果が出る,または理解できるような最低限の情報をのせなければならない. そのときのキーワードを列挙しておく.
  • 問題意識: なぜ,そのような実験をしたのか理解できるだろうか?
  • 再現性: 同じ手順で,同じ実験を再現でき,同じ結果が出せるだろうか?
  • 情報量: それらのための十分な情報を与えているだろうか?
  • 必然性: 考察・検討が納得できるだろうか?

例)

  • ◯ 得られた住所録データを電話番号の辞書式順序によってクイックソート法により昇順ソートした.
  • × 得られた住所録データを並べ替えて整理した.
考察の項は,理論と事実に基づく客観的検討を行う. 根拠のない憶測は不要である. 憶測と (根拠の有る) 推測は違う.

実験結果の定量評価・定性評価を行う場合には,かなり,多い,少ない,すごく, といった曖昧な副詞・形容詞 (比較を除く) 類の使用は厳禁である.

(曖昧性・冗長性参照)

[拍手]